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① 藍婆(らんば)衆生を束縛し殺害するので名づく。
② 毘藍婆(びらんば)衆生の和合を離脱せしめんとするので名づく。龍王の如く円満月なり、大海に向かうが如し。右手に風雲、左手に念珠を持つ。衣食は碧録。面色は白く、前に鏡台を立てている。
③ 曲歯(こくし)歯牙が上下に曲がり甚だ畏怖すべきゆえに名づく。
④ 華歯(けし)歯牙が上下に鮮明に並んでいるため名づく。
⑤ 黒歯(こくし)歯牙が黒く畏怖すべきゆえに名づく。
⑥ 多髪(たほつ)髪の毛が多いので名づく。
⑦ 無厭足(むえんぞく)衆生を殺害しても厭わない、飽き足らないことから名づく。
⑧ 持瓔珞(じようらく)手に瓔珞を持つため名づく。
⑨ 皐諦(こうたい)天上と人間の世界を自在に往来するゆえに名づく。
⑩ 奪一切衆生精気(だついっさいしゅじょうしょうけ)一切の衆生の精気を奪うため名づく。
法華経では、これらの鬼神が釈迦から法華経の話を聞いて成仏できることを知り、法華経を所持し伝える者を守護することを誓い、以来「法華経守護の善神」として伝えられています。
日蓮聖人は「十羅刹女と申すは10人の大鬼神女、四天下の一切の鬼神の母なり。また十羅刹女の母なり、鬼子母神これなり」と述べられ鬼子母神と共に法華経守護の神様として重視されています。
ご利益
法華経守護、家内安全
十羅刹女
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